本来、山岳遭難で救助された人や家族が救助費用を負担することが原則。だが、登山者が救助費用の支払いを拒むケースがあるという。

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山岳遭難
山岳遭難、最多3043人=昨年中、計画書提出は2割

※記事などの内容は2015年6月16日掲載時のものです
昨年1年間に全国で起きた山岳遭難は2508件、遭難者が3043人だったことが16日、警察庁の集計で分かった。前年より215件249人増え、統計が残る1961年以降で最多。死者・行方不明者も24人増の335人、負傷者は110人増の1151人となり、ともに過去最多となった。 10年前の2006年と比べ、遭難件数は1.77倍、遭難者は1.64倍。登山ブームを背景に遭難事故は増え続けているが、登山計画書の提出が確認されたのは2割程度の552件にとどまった。警察庁は「体力や経験に見合った山を選び、コースや日程、装備などを考慮して余裕のある登山計画を立ててほしい」と呼び掛けている。  遭難者のうち、60代が最も多い791人で、70代の609人、50代の397人、40代の372人が続いた。40歳以上で全体の76.7%を占め、死者・行方不明者は91.6%に当たる307人に上った。 
都道府県別の遭難件数は長野が273件、北海道175件、富山136件の順に多かった。死者・行方不明者では長野が62人、山梨26人、新潟23人となった。
遭難者の入山目的は、登山が
67.3%、山菜・キノコ採
りが12.8%、ハイキング
が3.5%など。遭難の原因
は、道迷いが39.5%で、
滑落が16.5%、転倒が1
5.3%などだった。


主な更新情報
八ヶ岳横岳で女性ねんざ

平成28年6月19日午前8時37分ごろ、八ヶ岳横岳台座ノ頭(約2700b)付近で、甲府市の団体職員の女性(54)が転倒してけがを負ったと、近くの硫黄岳山荘から茅野署に救急要請があった。午前10時10分、県警ヘリが救助し、茅野市内の病院に搬送したが、左足首のねんざで軽傷のもよう。同署によると女性は18日から単独で美濃戸口から入山し、19日に赤岳から硫黄岳方面に縦走中、足を滑らせて転倒したという。