分の死後のネコの世話を頼む方法


信頼できる人に財産を遺贈し、遺産を受けることの見返りとして猫の世話を頼む遺言をします。これを「負担付き遺贈の遺言」といいます。遺言に記載すべき内容は、下記のようになります。
遺言公正証書の例
第一条=遺言者は、相続開始時に所有する財産全部を猫野犬子(平成28年1月1日生)に遺贈する
第二条=受贈者猫野犬子は、前条の遺贈を受けることの負担として遺言者の飼い猫タマを引き取り、死ぬまで大切に飼育し、死後は手厚く埋葬すること
第三条=本遺言の執行者として、犬田猫夫(平成22年1月1日生)を指定する

遺言の内容を実現し、受贈者が負担を実行するか見守る遺言執行者を指定しておくとよい。遺言などの公正証書に関する相談は、公証人が応じてくれます。公証役場の所在地や連絡方法については、日本公証人連合会本部(03-3502-8050)で教えてくれます。


(イヌはほえる、ネコは逃げる、ネズミはあばれる)






「動物は地震を予知し異常な反応を示す」とよく言われます。これは静電気の一種であるエアロゾルが地震の前に室内に充満するのを感知するからだ、と考えられています。これが水に入ると電流になるので、水に住むイルカなどはいち早く感じ取り、泳ぎ方に突然の変化を見せます。昔からナマズやウナギが泳ぎ方で地震の前ぶれをすると言われているのもうなずけます。私たちの身の回りで最も敏感に反応するのがイヌとネコとネズミです。そのうちのネコに目を向けてみましょう。ネコは地震の時、どのように反応したか、調査の結果、早いものでは2日前から変化がみられ、前日か直前というものが多かったようです。その異常行動(日頃の生活習慣とは全く違う行動)とは、

  *朝家を出たまま夕方になっても帰ってこない

  *やたら外へ出たがる

  *フトンの足元で眠る習慣なのに、夜じゅう部屋の中を歩きまわる

  *部屋の中を狂ったように駆け回る

  *眠っている人の回りをしきりに行ったり来たりする

  *庭の竹の植え込みの中にうずくまって動かない、など

以上のような行動報告の中で目立つのは外へ出たがることです。地震雲によって発生したエアロゾルが、部屋の中に充満し、蓄積されているのをネコが感知したものと思われます。そのエアロゾルが拡散されている屋外への逃避行動というわけでしょう。

ネコの日常行動をよく観察し、異常に気付いたら安全な場所へ移動するとか、非常の場合の準備をするのが賢明といえます。

 ペット動物の災害対策パンフレット(環境省発行)


災害に対して、日頃から心構えと備えをしておきましょう